2014.03.05 : 平成26年_第1回定例会
「自転車の安全利用」

早坂委員

 さて、オリンピックの開催に向けて、新たな交通体系の構築も急務です。
 車中心の社会から、電車とシェアサイクルを乗り継ぐような、健康と環境に配慮した自転車を中心とする交通手段の提案も、世界一の都市にふさわしいものだと考えます。
 一方で、放置自転車や交通事故など、自転車をめぐるさまざまな課題も指摘されています。今後、例えば自転車レーンの整備など、どんなにハードが整ったところで、安全運転を心がける私たちのハートがそこになければ、事故は防ぎようがありません。
 今日、ナンバープレートやデポジットなど、幾つかの提案がなされていますが、それらの施策の展開には、安全対策が前提でなくてはなりません。
 そこで、自転車の安全利用に対する取り組みについて伺います。
   〔青少年・治安対策本部長河合潔君登壇〕

〇青少年・治安対策本部長(河合潔君)

 自転車の安全利用についてお答えいたします。
 ご指摘のとおり、自転車の利用が促進されるためには、利用者一人一人の安全意識の醸成とルールにのっとった正しい実践が必要であります。
 そこで、都は、本年一月、自転車安全利用推進計画を策定し、自転車の安全利用に向けた社会全体の具体的な取り組みを明らかにしたところであります。こうした安全利用につきましては、ナンバープレート制度、デポジット制度、こういったことも有効であると考えておりますが、導入には、自転車は車両であるとの認識の徹底と、車両管理のあり方についての社会的な議論を踏まえる必要があると考えております。
 このため、都は、この計画に基づき、まずは家庭、学校、事業所等における安全教育を一層充実させることなどにより、自転車が安全に利用される都市を目指すこととしております。