2015.09.30 : 平成27年第3回定例会(第13号)本文
「剪定枝葉の有効活用」
次に、資源循環型社会への取り組みについて伺います。
東京二十三区の公園などにおいて、成長した樹木を剪定する際に発生する枝や葉、いわゆる剪定枝葉は年間二万四千トンに及びます。東京都では、海の森の造成に必要な堆肥を大量につくるために、この剪定枝葉の一部を活用する堆肥化事業を民間の協力を得て行っています。この事業は、CO2の排出を抑制するとともに、リサイクル率の向上に寄与し、環境問題の改善に大きな貢献をしています。
ところで、平成二十八年度の海の森の造成完了に伴い、この事業も終了することになっています。しかし、剪定枝葉の活用は、資源循環型社会の実現に大きな意味を持つものです。
そこで、例えばバイオマス発電など、何らかの形で剪定枝葉を有効活用する仕組みを継続すべきと考えます。ご見解を伺います。
ありがとうございました。(拍手)
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◯港湾局長(武市敬君) 公園などの樹木を剪定することで発生する枝や葉、いわゆる剪定枝葉の有効活用についてでございますが、都はこれまで、民間の協力を得て、二十三区内で毎年発生する剪定枝葉の二〇%、約五千トンを堆肥化し、海の森の造成に活用してまいりました。この事業は、海の森の造成事業が二十八年度で完了することから、来年度末で終了する予定であります。
剪定枝葉のリサイクルは、資源循環型社会の実現に寄与する大切な取り組みであります。
このため、都では、堆肥化事業のほかにも、大井ふ頭中央海浜公園において剪定枝葉を熱源として活用し、シャワールームで温水を提供しております。
今後、こうした取り組みに加え、ご提案のバイオマス発電などへの活用を含めて、新たな剪定枝葉の活用の仕組みづくりに取り組んでまいります。