2012.10.17 : 平成23年度_各会計決算特別委員会第1分科会
「インテリジェント・トランスポート・システムズ 世界会議東京2013」

早坂委員 

 ところで、これまでの答弁にあった需要予測信号制御などは、ITS技術、インテリジェント・トランスポート・システムズを活用して、交通渋滞の解消を図る施策であります。こうした対策については、世界にも発信していくことが大事だと考えます。
 来年十月には東京でITS世界会議が行われます。このITS世界会議の内容について伺います。

◯五十嵐治安対策担当部長

 ITS世界会議とは、アジア太平洋、ヨーロッパ、アメリカ、この三つの地域の持ち回りで毎年開催されるものでございまして、世界のITSに関係する政府、関係機関、民間企業等が一堂に会し、研究発表や技術紹介等を行う会議でございます。
 日本におきましては、一九九五年の横浜、二〇〇四年の名古屋に続きまして、来年の東京が三回目の開催となります。
 ITS世界会議東京二〇一三は、来年十月十四日から十八日にかけて、東京ビッグサイトを主会場といたしまして、ITSにかかわる最先端の研究開発や政策に関する多数の発表、講演や展示、デモンストレーション等が実施される予定でございます。

早坂委員

 それでは、ITS世界会議東京開催に向けた、これまでの準備状況について伺います。

◯五十嵐治安対策担当部長

 平成二十二年十月に、ITS世界会議東京二〇一三の日本組織委員会が設立され、都も開催都市としてこの組織委員会に参加し、東京会議の準備を進めております。
 日本組織委員会では、既に開催基本計画や開催概要を策定、決定し、現在、来年の東京会議に向けて、都民参加の企画等を検討しているところでございます。
 都は、来年の世界会議開催都市として、平成二十二年の韓国・釜山、二十三年のアメリカ・オーランドに続き、ことし、オーストリア・ウィーンで行われる世界会議に参加し、東京会議のPR活動を実施することを予定しております。

早坂委員

 ITS世界会議を活用した、東京都の最先端技術のアピールによる東京の国際的存在感の向上を目指すとともに、最先端技術の活用を通じ、今後もしっかりと渋滞対策を進めていってもらいたいと思います。
 本部長のご決意をお伺いいたします。

◯樋口青少年・治安対策本部長

 ITSは、ハイパースムーズ作戦で導入した需要予測信号制御を初め、ETCやカーナビゲーション等、広く社会に受け入れられ、効果を上げております。今後も、交通事故の削減や震災時の交通対策など、さまざまな交通問題の解決に寄与できる可能性がございます。
 ITS世界会議は、こうした世界最先端の東京のITS技術を世界に発信できる絶好の機会であるとともに、最先端技術を支える次世代の人材の育成や、都内の企業のビジネス交流を促進する観点からも重要な会議であると認識しております。
 今後も、ITS世界会議を契機に、さまざまな関係機関との連携を一層強化しながら、ITSを活用した、より高度な渋滞対策を推進し、安全で円滑な東京の交通社会の実現に向け、努力してまいります。